電気主任のお仕事

工場で電気主任技術者をしています

【資格】一級電気工事施工管理技士の一次検定を受験してきた

【きっかけ】

今の仕事は発注側の立場のため資格を活用することはないが、 勉強を通じて現場の知識を少しでも養えればと思い申込。

【申請受付期間に注意】

いざ受験申請をしようと思ったのが2024年4月。 ホームページhttps://www.fcip-shiken.jp/den1/を開くとまさかの申請受付期間外。 しかし第一次検定のみ新規受検に限り4月5日まで申請可能とのこと。 二次検定は仕方なく来年に持越しになる…

【第一次検定の勉強時間】

10時間
2週間前から1日30分~1時間程度でちまちま勉強を始める。
試験前日は間違った問題を中心に解きなおし、4時間で詰め込んだ。

【第一次検定の勉強方法】

過去問.comにて分野別学習をひたすら繰り返した。 kakomonn.com

【学習の気づき】

  • 電気計算問題のレベルは電験3種初級程度。簡単な問題が多いので絶対に落とさない。
  • 電気知識問題のレベルは電験3種中級程度。意外と難しい問題もあるがこちらも落とさないように。
  • 施工管理法の応用能力問題は6問中3問以上の正答が必須。一番時間をかけるべき。
  • 鉄道と土木の知識は全く無かったため優先度は低め。しかし普段触れない分野のため色々学べて楽しい。
  • 労衛法はつまらない。本当につまらない。しかし過去問の類題が多いので最低限として過去問を覚えることはやっておきたい。
  • 施工の問題は面倒でも数字を覚えておく。例えば鋼製ケーブルラックの支持間隔は2m以下とか。過去問を見ると数字の不適当を問う問題が多い。
  • 過去問の使い回しが多いので過去問中心の勉強(この資格問わず、どの勉強でも言えることだが)
  • 過去問で間違えた問題は何の用語が分からなかったかを確認し、すぐにカーソルを合わせて検索する。

【試験当日】

過去問.comでしか勉強してなかったので試験当日に選択問題の多さに驚愕する。午前は100問ぐらい出題されると思ってた。
過去問類題が7割、その他が3割の印象。午前、午後ともに50分で回答完了し、どちらも早期退出。おかげで予定よりたっぷり時間ができた。
自己採点はより9割弱(内、応用能力問題は6/6)。問題と回答は以下から確認できる。
https://www.fcip-shiken.jp/about/

【所感】

  • 施工、規格、 土木の知識はあまり詳しくなかったため収穫あり。今後も多少は活きるかも。
  • 過去問.comは神。図書は一切買わなかったのでコスパ良く学習できた。
  • 二次検定は来年受験する予定。

【読書レビュー】アウトプット大全

【きっかけ】

あまりにもブログを放置しすぎたため。
少しでも自分のブログを書くやる気になればという思いで本屋で自己啓発本を探していたら見つけた。

【内容】

  • アウトプットとは知識を書いたり話したりすること
  • アウトプットすることは知識効率がいい
  • インプット3割、アウトプット7割が黄金比
  • シングルタスク>マルチタスク
  • ひらめきはすぐにメモ
  • ブログの記事やXのポストもアウトプットの一つ。晒されてナンボ

【所要時間】

2時間

【所感】

ほとんどは知っていた内容だったが、改めてブログを開設した目的を思い出した。
自己研鑽を怠っていた自分を戒めてもっとブログを充実させていきたい。

【お勧めしたい人】

  • 仕事や勉強が上達しない人
  • 効率コスパが大好きな人

本の内容に触発されてamazonレビューが大量にあるのはすごいですね。

避けるべき電験三種の教材4選

2024/5/26更新
あくまで個人の見解ですが、これから電験三種を受ける受験生の方の参考になればと思います。

この記事を書く理由

アフィリエイトブログ・動画による偏向が多いように感じたため。
 ※決してこの商品は絶対ダメだと言っているわけではありません。

避けるべき電験三種の教材4選

1. 4科目が1冊になった参考書
合格に必要な情報が足りません。
各科目ごとに買うのがおすすめです。

2. 古い参考書
問題の傾向が掴めないため。
特に法規は技術基準解釈の変更があり、変更箇所が2~3年後に出題されることがありますので 初めの1冊は最新の参考書を買うのをおすすめします。
法令の最新情報は以下の経産省電力安全のホームページから参照できます。
電力の安全 (METI/経済産業省)
   ※新着情報内を「技術基準or改正」と検索※

3. 電気設備技術基準・解釈の本
法規の参考書で必要十分です。
どうしても見たい場合も経産省のHPにて最新版がpdfで無料公開されてますので不要です。
(リンクは同様に経産省電力安全のホームページを検索すればおっけーです。)

4. 講義形式のお高いDVD商材
コスパ最悪です。金が余っている、どうしても受かりたいというなら悪くない選択ですが、外したときのショックは大きいと思います。
最近は無料で講義を公開されているYoutubeチャンネルもありますのでわざわざ高い金を払う必要性を感じません。
www.youtube.com

じゃあどの教材を買えばいいのか

参考書1シリーズ+過去問1冊が鉄板です。
参考書を1シリーズで統一したい理由は、参考書毎のレイアウトに慣れるストレスを軽減するためです。
シリーズはTAC「みん欲し」、オーム社「完全マスター」、電気書院「これだけ」が有名ですがどれでもよいです。 過去問を繰り返し学習し、問題に慣れ親しみ、間違えた箇所をしっかり参考書で確認できる体制を整えられることが大切です。
私は「完全マスター」シリーズの科目毎4冊+過去問で電験三種に合格しています。

電験三種の有能コンテンツ(無料)を紹介

本記事の目的

勉強する中でネットの情報は時として非常に役に立ちますが、情報量が膨大で的確に取捨選択をできる人は多くはないです。
そこで、本記事では電験三種を勉強する際に非常に参考になるWebサイトを選りすぐりで紹介し、電験三種受験者の迷いを少しでも減らさればと思います。
紹介先は敬称略とさせていただきます。全て無料です。

問題解説

電験三種まとめました

yaku-tik.com

重要事項のまとめと過去問解説が丁寧に記載されています。
自宅で学習するときはもちろん、外出先でも手軽に見られるのは大きいですね。
自分が受験するときに知っておきたかったサイトの一つです。

電験

denken-ou.com

こちらも過去問解説が丁寧に記載されたサイトになります。
三種だけでなく二種一種の問題も掲載されているため、応用力の向上やステップアップも見据えての勉強が可能です。
私も電験二種一種受験の際は大変お世話になりました。

・やさしい電気回路

hegtel.com

理論限定になりますが、このサイトの特に素晴らしいのが身近な電化製品の原理から丁寧な解説があることです。理論で抑えておきたい法則もほぼ全て網羅されており、これから電験三種の勉強を始める方はぜひ見ておきたいサイトの一つです。

講義解説

電験合格 - YouTube

www.youtube.com

4科目全ての解説が掲載されています。
有料コンテンツのクオリティを無料で公開する投稿者の器の大きさに敬服です。
参考書で分からない点は一度講義を受けるのをおすすめします。

・Learn Engineering - YouTube

  www.youtube.com   www.youtube.com

電力機械科目の勉強をする際に発電機・モータの動きをイメージしづらいのは誰もが通る道だと思います。Learn Engineeringでは3DCGを用いて原理と動きを動画で解説していますので、ギャップを埋めるのに最適だと思います。特に電気の現場に携わってない人は見ることをおすすめします。

日本語版は本家英語版を有志の方が翻訳した内容となります。翻訳は全て完了しているわけではないので、必要に応じて英語版を見る必要もあります。(英語が分からなくてもなんとなく理解できるはずです)

・音声付き電気技術解説講座 | 公益社団法人 日本電気技術者協会

  www.jeea.or.jp

こちらは音声形式です。
どちらかというと少し上級者(電験二種以上向け)や現場寄りのコンテンツも含まれているため、三種の勉強をする目的よりは、検索でヒットしたら信用して参考にできるサイトとして活用します。

経歴を振り返る

2024/04/13  ブログ移行を機に少し文書を修正し更新。

2022/07/03  30歳になって記事を新規作成。

1社目

 大学の推薦で通信業の電気設備を管理する会社へ入社。元々の人生計画は、「安定した収入と転勤が少なくホワイトな会社でのらりくらり生きていこう」という考えであり、ある程度知名度があり安定した会社だったのが入社の決め手。採用は全国採用とブロック採用で別れており、自分はブロック採用を選んだ。しかし、このときの見積が甘かったのが1社目と決別する最大の決め手となる。(元々全国採用であったならば今も在籍していたかと思うが、低学歴の自分であればまず採用されなかったかと思う)特段会社を否定するつもりは全く無く、優秀な方々が多く在籍している中で、お世話になった関係者は数知れず。本当に感謝しかない。

電気保全

 電気保全として約5年ほど在籍するうちの1回目。仕事内容は通信設備に供給する受配電設備や非常用発電機、その他電源装置の維持管理。自分が担当していた地域は約30拠点ほどあり、そのほとんどは6600V受電で100kW~2000kW程度の需要設備である。統括制度で電気主任技術者の維持管理をしていて、監視体制も超充実しているおかげか、3か月に1回の巡視点検、3年に1回の年次停電点検が基本。その中で年10か所ほどの停電作業を計画し、遂行するのが主な仕事。また、設備1つ1つに伝送機能を持っており、監視センタの集中管理と協力して、故障の応急対応、本復旧を行っていた。工事管理も任されることがあり、受配電更新は徹夜することもあった。

 配属されて早々に停電作業を計画しろと言われたのは今でも鮮明に覚えている。入社してすぐの設備を知らない自分に作業内容やスケジューリングが分かる訳ない。そこで、過去の資料から設備概要や作業の根拠、社内ルールを調べることに時間をかけ、吸収することに徹した。当時関わって頂いた上司が優秀だったので、疑問質問を投げかけやすい環境だったのも運が良かったかと思う。迷惑をかけながらも、無事に事故もなく完遂できた。停電制約も非常に厳しい環境で失敗すると重過失になりかねないので、電気の供給が会社の生産活動に直結するということを身を持って体得し、転職した今でも大事にしている。

 会社が電験3種の資格を重要視しており、毎度プレッシャーをかけられていたのも覚えている。そもそもこの資格を取得しないといくら仕事を頑張っても昇級できないと言われていたため、仕事外の自己研鑽はここから始まったと思う。飲み以外の仕事帰りは毎日1時間カフェで勉強したのは懐かしい。1年目で理論電力、2年目で機械法規を科目合格し、無事に資格取得できた。仕事に直結する内容が多くあり、結局仕事を円滑に進めるためには前提の基礎知識をしっかり培うことが大事だと学んだ。

電気設計

 電気保全の期間中、OJTや応援という形で計1年ほど電気設計に駆り出された。長い期間在籍した訳ではないので、スポットでできる直流電源装置・蓄電池の新設更新撤去を任されつつ、たまに先輩方の支援で配電盤や非常用発電機の更新を手伝った記憶がある。

 まず大変だったのはどの拠点も更新スペースがないこと。スペースが無い中で将来構想があって保全が苦労しないレイアウトにしないといけない。上司とかなり練った記憶がある。方法論をたくさん得たが、一番は自分の視野の狭さをメタ認知し、報連相を徹底することが重要だと知った。

 予算や期間もある中で無駄なことをせず、仕事の最適化も求められた。標準化が徹底している会社だったので、基本設計の手法は基本一律であるが、容量計算等バックデータの準備や詳細仕様調整は地域や担当者で様々だったのは覚えている。同じ設計者でもできるできないの差はここで生まれていたが、私個人としては同じ部署で差が生まれるのは好ましくないと思い、既存の計算書を見やすく幅広く簡単に使えるように変更し、可能な限り自動化を組み込み、周囲への共有を心掛けた。そのうえで最終的に行きつく先は、泥臭くやるべきタスクをを一つ一つ確実に消化することが何より重要と感じた。タスクをサボるとどこかでボロが出て結局設計変更になり、多大な時間を要する。それを間近で経験したことはいい体験だった。設計だけではなく、どの仕事でも通じる話であり、今の自分の礎かもしれない。

電気保全2

 電気保全として約5年ほど在籍するうちの2回目。設計も覚えて粗方の設備も覚えてきて一番油が乗っていた時期かと思う。人の入れ替えが激しい会社だったため、3年目頃から年間計画の立案を任され、上司に頼らずともほぼ仕事をこなせるようになった。

 統括性のもと電気主任技術者(一般的な表現では「担当技術者」)として、10箇所ほど選任された。現場に加えて事務作業も膨大に増えた。当たり前だが電気事業法は自主保安で保安規程に則った点検を実施しないといけないので、品質管理に苦慮した。点検者だけでなく選任外の主任技術者の確認品質に濃淡があるため、部署として水準を保つために選任以外の拠点もほとんど管理し、年1の社内監査に備えた。後に県域全体も管理するようになったので、部署内でしっかり磨き上げられたのは本当に良かったと思う。
 他の資格業務としては、3年目にエネルギー管理士(電気)を合格し、省エネ法上の報告業務も行った。自分の担当は電気買電のみの拠点だったので、他所と比べると熱蒸気等の記載は無く、比較的容易で基本を抑えやすかった。

 部署が絶え間なく活動するにあたって後進の育成も重要だと感じた時期でもある。教えるためにはそもそも自分が知識を増やしていかないといけないので絶えず勉強を続け、そのアウトプットを後輩にも簡潔に説明することを心掛けた。アウトプットすることにより、自分のスキルを更に磨くいい機会でもあったが、同時に失敗した経験として「教えすぎることは良くない」という教訓がある。経験上、アウトプットのしすぎで却って後輩の自分で考える・調べるという行為を放棄させてしまい、指示待ち人間へ誘う反面がよくあった。教える立場とは、その人間の人生も左右する重要な要素を多少なりとも握っており、会社の責任より重いかもしれない。そのようなリスクを孕んでいることを決して忘れることはないと誓った。

 この頃は結婚して子供も生まれたため、今後の自分の人生を考える転機だった。自分を過大評価するわけではないが、会社の中では常に最高の査定評価をもらっており、社内の技能大会では先輩と優勝もした。そういう過程の中で元々の入社きっかけである「安定した収入と転勤が少なくホワイトな会社でのらりくらり生きていこう」という価値観が徐々に崩れ出していた。ブロック採用であったこともあり、自分のスキルに対して給料が割に合ってないと感じ始めていた。一人暮らしであれば生活に困らない収入であったが、子供を養うとなると話は別。では自分のスキルに対して多くの対価を貰うためにはどうすればよいか。結果、転職市場で自分の価値を測ってもらうことが一番だと思い、転職サイトに登録して転職活動を並行して始めた。同時に県域全体の電気保全を統括する部署へ異動となる上に、共働きで子供を保育園に預け出したことで忙しさが頂点を極めた時期でもあった。

県域電気保全統括

 OJTも含めて約6か月程度しか経験していないが、今の自分の仕事と似たところが多々あり、もっと早めに経験しておけばよかったと未だに思う。書けることは少ないが以下にざっくりと行った業務を羅列する。

  • メーカや協力会社への定期点検を一括発注、予算管理(会社の特性上、事業場数が膨大なため包括的に実施)
  • 予算確保に当たり、営業がやるような親会社への見積書作成や契約処理、稟議資料の作成 
  • 重大トラブル発生時の連絡体制を確立、統制
  • 電気事業法や省エネ法を県域全体で統括

 短い期間の割には色々と経験できて本当に良かった。欲を言えばもう1年早く在籍して、業務をブラッシュアップできればという悔いは残っている。自分が会社を辞める時は、急遽異動してきた優秀な後輩に仕事を割り振ったが、在籍も短いので中途半端な引継ぎをしてしまったのは苦い思い出である。

転職活動

 転職サイトは自分の履歴書や経歴書を書くのに一苦労するが、様々な会社を俯瞰できるのは意外と楽しい。自分の経験や資格を転職サイトに登録し、電気設備管理で地元に近い企業を希望するとすぐさまエージェントから電話があり求人を紹介された。

 何社か選考を通ったが年収は+100万~150万を希望していたので、条件面でお断りもした企業もある。そうやっているうちに地元付近に希望する条件の企業がないことに気付き、エリアを全国に広げて求人を紹介してもらった。今宵ネットで娯楽は溢れており、飛行機や新幹線で帰省に多大な時間を要することも少ないので地元に拘る必要はないと考えた結果である。(転職後、コロナウィルスが感染拡大したが、特に不便に感じることも無く、どこでも住んでいけるなぁと自分の考えの答え合わせができた)その後、条件に合致する企業が増えて応募し選考通過、家族の了承も得て決意を固めた。

 当時の直属上長に会社を辞めることを伝えたときはがっかりされたのを覚えている。しかし、同時に応援もしてくれて改めて尊敬の念を抱いた。無理に引き留めようとしてくる幹部もいたが、「替えはいるだろう」と伝えて振り切った。それぐらい意志は強い方がいい。結局誰かが抜ける部分は誰かがカバーするという会社の構造はいつの時代も普遍的であり、近年の転職市場で流動性が高まっても同じである。だから、仕事仲間への思いは残しても会社への情は一切捨てた。

 転職活動を振り返ると、転職市場で更に価値が高くなる第2種電気主任技術者に合格してからもっと時間をかけて企業分析をしてもいいかなと思ったが、仕事をする上では資格よりも経験や実績を積むことが大切だと思うので、早めの決断をして正解だったかと思う。

2社目

 前職を活かして2社目も電気設備管理ができる会社に入社。違う点としては通信業ではなく、製造業となった点であり、所謂工場の管理となった。会社特有のルールやフォーマットに慣れるのに多少時間はかかったが、電気設備を管理するという点は同じであり、周囲の人間にも恵まれてあっという間に馴染めた。

 転職してきた身なので一層努力しないといけないと思い、1年目に第二種電気主任技術者、2年目に第一種電気主任技術者を取得した。毎日の自己研鑽を欠かさず行ったのが功を奏した。一種に関しては正直今でもまぐれだと思っているが、この知識を活かして今後は周囲のレベルを底上げしていきたい。

 業務内容としては、発電所の管理を1年経験した後、全体統括業務、技術検討、予算立案、電気主任技術者の専任を担当して2024年4月現在も奮闘中。

前ブログから移行しました

こんにちは。 前ブログの維持が手間になってきたので、はてなブログに移行しました。

前ブログはこちら。 でんき倉庫

今後もなるべく更新をしていければと思います。 現在は過去の記事は文書を手直し中です、、、

電験1種をたまたま1発合格した話

去年電験2種を合格した勢いで電験1種の受験、見事に1発合格しました。
電験2種を受かったときの勉強法についてはこちらをご参照ください。

きっかけ

昨年電験2種を合格した勢いでどこまで自分の力を試せるのか気になり、勢いそのままに1種受験を申込しました。正直、電験1種を取得しても275kV、500kVに仕事上携わることは無いのですが、個人的には以下の野望を持って取得を目指しました。

  • 社内での自分の意見を通しやすくするため
  • 電気設備を新設・更新する際の技術検討時に苦労しないようにするため

要は、理論武装で仕事を楽にしようってことです。

1次試験

電験2種の合格後にそのままの勢いで電験1種の過去問を購入し勉強を始めました。2種の勉強とやることは変わらないので期間を空けずに勉強に取り組んだ方が絶対にいいですよね。1次試験に関しては理論科目のみ各定理の成り立ちを復習し、その後1次試験1カ月前にひたすら過去問の勉強をしてました。1次試験は選択式なので答えがある程度導けます。また、2次試験の論説対策をしていればカバーできる範囲が多いので2種同様過去問で十分かと思います。(そもそも1種の参考書自体ほとんど出版されていないです)

定理の成り立ちですが、特に電磁気学が苦手だったので重点的にネットと過去問で補完しました。本当は専用の参考書があればいいのですが、手ごろなものが見当たらず、、、、こういうときに大学で使用していた教科書(全て後輩に譲渡)があればと悔いていました。大学時代にファインマン物理学で勉強していた記憶がありますので、もし手元にあったらそれを使って復習していたかと思います。

コロナ禍の中、受験自体できるかどうか怪しい状況でしたが、上司の了承も得て会場まで受けに行けました。今年は例年と比べて易化した影響もあり、4科目1発で合格できました。令和2年度は1次試験合格率が50%近くにインフレしていることからもわかる通り、極端な当たり年だったと思います。

2次試験

2次試験対策は2種合格後から継続して計算問題を中心に取り組んでいました。
2種から1種にステップアップするにあたり何が足りないのか、過去問を解いていく中で自分なりに問題を分析する中で以下2点が全くの知識不足でした。

  • 【電力管理】対称座標法(零相、正相、逆相インピーダンス値から地絡短絡電流を求める)
  • 【機械制御】現代制御(特性多項式、可制御、可観測 等)

対称座標法

対称座標法は特化した参考書を探しました。

[rakuten id="book:19058577" kw="図説 %Z法と対称座標法の入門 柴崎 誠"]

「図説 %Z法と対称座標法の入門」は対称座標法の考え方が丁寧に解説されている良書でした。ネットで対称座標法を調べても行列式と等価回路図が延々と続いているだけなので、本質的に何の役に立つのか、そもそも何が目的なのか分かりづらいかと思います。この本はそのギャップを埋めてくれたので個人的には大変助かりました。具体的に学べて良かった点は以下の通りです。

  • 要素を零相、正相、逆相に3分解する理由
  • 発電機の基本式の成り立ち
  • 対称座標法による保護リレーの整定値計算

これから1種の勉強をするけど対称座標法が全くの素人という方には強くお勧めできる参考書です。他の対称座標法の参考書と比較して入手性が大変良く、発刊されたのも2018年と情報が新しいのも素晴らしいです。

現代制御

現代制御は逆にネットに落ちている大学のレジュメを参考に過去問のパターンを覚えて対処しました。googleなどで関連ワード検索して上の方に出てきたpdfを漁るだけです。制御工学は古典制御もそうですが、電験の問題は理屈が分かってなくても計算ができれば解ける問題が多いので、合格するだけなら解き方を覚えることが大切です。個人的には未だに計算を解いた先に現物でどのように寄与しているのかあまり理解していませんので合格後の一つの課題としています。

過去問

選択肢がほとんどないので紹介するほどではないですが、過去問は以下の2冊を中心に勉強しました。

[rakuten id="book:19974566" kw="第4版 電験1種10年間模範解答集 電気書院"]
[rakuten id="book:20083731" kw="5カ年収録 電験一種・二種二次試験完全解答 OHM編集部"]

電験一種は過去問そのままの問題はほとんど出ないので、類題の予測出題の傾向を捉えながら勉強しました。時間があるときにモチベがあればまとめ記事でも作ってみます。

当日の試験について

前年度の2種受験と比較して仕事で絶対に必要な資格ではないので、プレッシャーが無い中の受験であり、調子は絶好調でした。ペットボトルコーヒーと半額セールで買った賞味期限ギリギリの菓子パンとおにぎりを鞄に詰めていざ出発、電車に揺られて1時間半で会場です。
電験1種となると周囲が高僧な人種ばかりで会場内は比較的落ち着いており、コロナ対策で会場も広く使えたので快適に受験できました。選択問題は以下の通り選択しました。

どちらの科目も時間ギリギリに全て解き終えた記憶があります。結局強化して取り組んだ対称座標法現代制御は出ませんでしたが、「備えあれば患いなし」、結果オーライです。

試験を終えた後、変圧器の効率計算の際に鉄損計算のg0V2の2条を忘れていたことに気付き終わったことを確信、答え合わせもせずにそのまま忘れていた頃に郵便ポストを空けたらでかい封筒(合格通知書)が入っていて腰を抜かしました。

合格理由の分析をすると、令和2年度は1次試験が簡単だったせいか2次試験の受験者も例年と比べて多かったので、合格率は例年並みですがボーダーラインが下がったことが寄与しているのではないかと考えました。また、問題自体も例年と比べて2種レベルの知識でも解ける問題が多かったように感じます。要は運を味方にできたってことですね。

総括

令和2年度電験一種は例年と比べて易しい問題が多かったので、中途半端な私がたまたま一発合格することができました。過去問を勉強していても半分程度しか解けない年が多かったので、運を味方にできたことが一番大きいです。また、個人的に褒めたいのは2種合格後も継続して毎日勉強していたことが良かったかと思います。ブランクを空けずに受験できたのも良かったのもそうですが、詰め込んで滅茶苦茶勉強してもなかなか受かる資格ではないですし、忘却曲線から分かるようにコツコツ頑張ることがやはり一番勉強効率が良く最短で受かるための重要な要素です。(この努力を大学受験の時に知ってればもっといい人生を送れたのかもしれませんが)

20代も終わりに差し掛かる中、今後も電気の勉強継続はもちろん仕事面でもより一層磨きをかけていきたいですね。